経理をすると俯瞰力と準備力が身につく
経理を8年経験して一番身に着いたことは、
「俯瞰力」と「準備力」です。
- 今から経理の仕事を始める人
- 仕事のやり方を見直している人”
こんな方に向けて役に立てば嬉しいなと思ってまとめました。
目次
- 話に聞き耳を立てる
- お金の流れをイメージする
- 資格は別にいらない
- 準備が超大事
- 全体を俯瞰する
- 全ての行動に費用対効果を考える
- 時間を確保する
- どんな細かいこともメモる
- タイピング練習する
- エクセルスキルを身に付ける
- まとめ
1.「話に聞き耳を立てる」
聞き耳を立てると聞くと良いイメージを持たないかもしれないですが、
仕事をする上で情報はとても大事です。
- 直接関係する情報
- 他部門に関係する情報
- 会社全体で起きていることについての情報
経理をして感じたことが、社内外で起きていることを把握していないと処理が出来ないのです。
何故かと言うと、”お金の流れを記録する”には理由が必要だからです。
なので、経理だけに関係することだけでなくて会社の全ての情報を可能な限り集める意識を持つことは大事だと考えてます。
2.「お金の流れをイメージする」
経理目線にはなりますが、「この人は仕事が出来るな」と思う人はお金の流れをイメージ出来てます。
会社はお金があるから活動出来るので、そのお金の流れをイメージして自分の目標に向けて進んでいる人は仕事が出来ると理解して貰えると思います。
3.「資格は別にいらない」
これは経理を目指す人に向けてのメッセージですが、個人的に簿記の資格はいらないと思ってます。
と言うのも、経理の仕事において大事なことは事業内容を正しく記録することです。
そのために商品やサービス内容を正確に理解して、記録する方法を決めます。
勿論、資格があるに越したことはないでしょうが、ググればそれなりに正しい情報が手に入ります。
ググって得た情報を基に税理士に確認すればいいので、イレギュラーかもしれないですけどアリだと思ってます
ちなみに私は簿記2級に合格後、1級取得を考えたことがあったのですが取得後の効果がイマイチだったので止めました。
なので、経理の仕事をするなら簿記2級で十分だと思います。
4.「準備が超大事」
経理にとってこれが一番で超大事です。
これが全てだと言っても過言ではないです。
商品を仕入れて販売する仕事だったり、
製造して販売する仕事だったり、どんな仕事でも必ず支払いがあります。
支払うためのお金が販売した代金で賄える時は問題ないですが、
仮に金融機関で借りる必要があった場合は準備が必要ですよね。
いつ、いくら、どこへ、どのように支払うのか?
それら全ての情報を漏れなく把握して、準備します。
話に聞き耳を立てる必要性は準備とも繋がってます。
情報を掴んでいるから、内容とタイミングを考えて準備が出来ます。
5.「全体を俯瞰する」
“会社全体の情報を掴む=全体を俯瞰する”と言い換えられるかもしれないです。
今、どこで何が起きているのか?
その問題にどう対処するのか?
お金が絡まないのであれば経理として動くことはないですが、
会社の問題においてお金が絡まないことは稀です。
なので、全体を俯瞰する意識がとても大切です。
6.「全ての行動に費用対効果を考える」
これは経理だからこそ意識したいことです。
経理は利益を生む部門ではありません。
私も8年間経理をしてきて、「金を稼がない経理のくせに」と言われてきました。
1面から見ればその通りです。
けれど会社はお金があって存続出来るので、経理は必要です。
持つべき問題意識は、稼ぐ部門でないからこそ自分の行動に費用対効果を考えることです。
「この行動は会社の利益に繋がるか?」
この質問をすることが大切だと考えていて、事あるごとに自問自答してます。
この言葉を自問自答することが、一人のビジネスパーソンとしての質の向上にも意味があります。
変化の少ない経理だからこそ、勉強して質を高める意識が必要です。
7.「時間を確保する」
お金の流れを記録する仕訳や、各種データをエクセルに入力したり、とにかく時間がかかる業務が多いのが経理です。
だからこそ、俯瞰する時間を確保したり、情報収集する時間を確保します。
一日中パソコンの前で作業しているだけでは他部門の方とコミュニケーションも取れないし、敬遠されがちな経理と他部門の方の間にさらに大きな壁が出来てしまうからです。
何よりも、思い通りに進まないことの多い経理業務だからこそ自由に使える時間を確保する。
時間を確保するために出来ることは何でもやってみると良いです。
8.「どんな細かいこともメモる」
これは経理だけに限った話ではないですが、仕事において記憶に頼ることは非常に危険です。
頼まれていた仕事を忘れてしまい、多大な損害を与えてしまった。
必要な商品の発注を忘れてしまい、お客様を怒らせてしまった。
忘れることによるダメージはきりがない程ですよね。
それを防ぐ唯一の方法が「メモる」だと考えてます。
メモる方法は何でもよくて、紙に書いたり音声で録画したり写メを取ったり。
とにかく忘れない、そのためにあらゆる手段でメモる。
〇〇さんに連絡する。
ボールペンを買ってくる。
こんな細かいことでも疎かにしない。
その積み重ねが信用を積み上げます。
でも、頼まれたことがどうしても出来ない時は理由を添えて正直に報告しましょう。
正直さは大事です。
9.「タイピング練習する」
あらゆる仕事で使うパソコンですが、仕事のスピードを左右するのはタイピングスキルだと考えてます。
ミスなく、多くの入力が出来ればそれだけ仕事のスピードを速められますよね。
仕事のスピードを速めようと思ったら、”ショートカットキー”も活用したいですがそれはまた別の記事で。
誰でもすぐに出来るスピードアップの方法がタイピング練習です。
“タイピング”で検索すると多くのサイトがありますが、
私は「e-typing」と「寿司打」で練習してます。
この記事を読んだらすぐに練習してみましょう。
下手でもいいんです。
まずはやってみる。
それが一番大事です。
10.「エクセルスキルを身に付ける」
経理はエクセルを使いこなせるかで仕事のパフォーマンスが変わります。
データを手入力するとそれだけ時間がかかるし、手入力している間は他の仕事が出来なくなりますよね。
でも、エクセルのVBAやマクロを使って自動化すればボタン1つでデータを操作出来ます。
その間、他の仕事が出来るし、休憩も出来ます。
自分の時間を確保する上でもエクセルスキルは必須だと考えてます。
以前は1時間かけて手入力してたことをVBAで自動化したら、ボタンを押すだけで作業が完了です。
時間とはこうやって作るのだと実感したものです。
私が毎日考えていることは「この作業を自動化できないか?」です。
自動化する仕組みを作るためにはそれなりの時間がかかります。
仮に作るまでに1週間かかったとしても、その後は大幅な時短が出来ます。
もし周りでVBAを使った自動化する仕組み作りに否定的な人がいたら聞いてみて下さい。
「1時間かかっている作業を5分で終わらせる方法が他にあれば教えてください」
ひたすら手を動かす仕事のやり方は卒業です。
パソコンの能力をフル活用して、自分の時間を作ることに集中しましょう。
11.「まとめ」
経理を8年経験して一番身に着いたことは、
「俯瞰力」と「準備力」です。
時短するための仕事のやり方についても学んできましたが、やっぱり一番大事なことは全体を見て準備する。
経理だけに限らず、どんな職種、どんな仕事でも役立つ経験だと感じてます。
目次
- 話に聞き耳を立てる
- お金の流れをイメージする
- 資格は別にいらない
- 準備が超大事
- 全体を俯瞰する
- 全ての行動に費用対効果を考える
- 時間を確保する
- どんな細かいこともメモる
- タイピング練習する
- エクセルスキルを身に付ける
- まとめ