この本を読む前に考えていたこと
同じ情報を知っても、そこから得ることは人それぞれ。
「この人はなんでこんなことまで気付くんだろう?」
根本的に頭の出来が違うのか?とか、
自分が知らない決定的な情報を知っているんじゃないか?とか。
でも、実際は見聞きする情報に大差はないことがほとんど。
じゃあ、「なぜ気付けることに差が出るのか?」
その思考法を身につけたいと考えたのがキッカケです。
とは言え、知的複眼思考法なんて言葉は知りませんでした😅
会社でも、知人たちとの会話でも確かに!と思う場面は割と多くて、その気づきの源が複眼思考法にあるのでは?と考えてこの本を読んでみました。
読んだ感想は?
・文章の書き方について学べた。
・文章で扱う数字の出所を確認することが大事。
・結論に至る根拠が自分の主観なのか?客観的な意見か?を明確にする。
・論理的と批判的な意見を考えて常識にとらわれない複眼的な思考ができる。
・あらゆる物事は立場の違いで問題の捉え方が変わる。
・漠然とした「なぜ」では問題の本質に辿り着けない。
特に印象に残っている部分があって、
アメリカでは、日本以上に「自分で考える力」の育成が重視されていること。
一応私も大卒だけど、大学の講義は小学校とあまり変わりません。
先生の言うことを聞いて、板書してテストで良い点を取る。
一方のアメリカの大学は議論を交わすことが主流。
この話は大学に在学中にも教授から言われていました。
なぜかというと、自発的に考える学生が少ないと教授がイラついてたから笑
ぶっちゃけると、大学で学んだことは全く活かせていません。
なぜなら、板書して卒業するだけで終わったから。
教科書に書いてある背景や、そもそも正しいのか?という議論や考察が不足していると分かってました。
でも、ぶっちゃけ面倒でした。
だって、板書してテストで点を取れば卒業できたから。
典型的なダメな日本の大学生も卒業して17年が経ちました。
あくまでも私の個人的な経験や考え方ですが、
多くの方も似た経験をしてきているのでは?と思います。
「なぜ大学に行くのか?」
「なぜ学ぶのか?」
「なぜこの講義が必要なのか?」
「なぜこの項目が大事なのか?」
知的複眼思考法が取り上げられる背景には、
日本の教育のデメリットがどーんと座っているはずです。
「自分の頭で考える」ことが大事だというけど、
言われたことだけするのがなぜ駄目なのか?
これは私の今までの経験を踏まえた持論ですが、
俗に言う「指示待ち君」になるから。
私がしている経理の一般的なイメージは「決められたことをするだけ」
と思う方も多いですよね。
でも実際は違います。
と言うのも、ゴールから逆算して段取りしたり、
誰かの行動が問題になりそうだと判断したら先手を打ったり。
言われたことしか出来ない人だと先手を打つことは出来ないですよね。
「目の前の出来事から得られる情報だけでなく、
そこから起こりうる結果を想定して取るべき行動を考える」
経理という仕事ですら、自分の頭で考えなければマトモな仕事はできません。
と言うのも、問題の根拠を説明できることが必要だから。
これは複眼的思考+コミュニケーション力も必要ですが、物事の1面しか見えていないとミスを発生させない行動は出来ない。
そして「問題」になりそうな行動を見つけるには
正しいor理想的な状況を考えて「なにが問題なのか?」を理解する作業が必要。
この本は文章から問題や事実などを読み取るための思考法がメインですが、仕事を振り返って得られる知的複眼思考法の重要性と、今後のグレードアップに繋がると実感します。
読書メモ
論理的に文章を書くための注意点
・まず結論を先に述べ、それからその理由を説明するスタイルをとる。
・理由が複数ある場合は、あらかじめそのことを述べておく。
・判断の根拠がどこにあるのかを明確に示す。
・判断が根拠にもとづいて推論なのか?断定的な意見かを分かるようにする。
・別の論点に移るときは、それをしめす言葉を入れておく。
・原因は結果よりも時間的に先行していなければならない。
・結果に対する問題が複数あるなら、問題を取り除いてみて確認する。
この本を読もうと思った理由や目的
・同じ情報から得られる学びは天と地ほどの差がある。
・だから、考え方をグレードアップしたい。
・1を知って10を理解する頭になりたいと思ったから。