解決できない問題を、解決できる問題に変える思考法

この本を買った理由・目的

・なにが問題なのか?を正しく把握し、解決すべき問題を設定したいから。

・起きていることの問題の本質を理解したいから。

・課題解決チームを作るために、問題の設定方法をみにつけたいから。

この本から学びたいこと

・そもそも何が問題なのか?を見出す思考法。

・一見、問題だと思われることから本質的な問題へとふるいにかける方法。

・解決すべき問題を、解決するための手順。

この本を読む前の疑問点

・問題のボトルネックを実現可能な手法に置き換えるという意味か?

・問題の要素を因数分解するということか?

まとめ

フレーミングは時間をかければ良いわけじゃなく、ある程度の問題点を見つけたらやってみる。そして、2~3日おきとか短い期間で解決策の効果を測定する。望み通りの効果があればOKだし、なければそもそもの問題点の是非を改めて考えてみる「休憩」を取る。

読書メモ

・問題のフレーミング(とらえ方、縁取り方)次第で、思いつく解決策が決まる。

・問題の見方を変えると(つまり、リフレーミングすると)、桁外れに優れた解決策が見えてくる。

・私たちは起きた問題に対する解決策を考えようとするが、解決策を考える前に問題をリフレーミングすることも必要。

仮説→つまり、本書は「フレーミングの方法を提案する本」なのか?

本書の中心的なフレームワーク:「高速リフレーミング・メソッド」

本書を読んで身につく能力

・職場やそれ以外の場所での厄介な問題に対して、クリエイティブな解決策を見つけるのがうまくなる。

・あなた自身やあなたのチームが、的外れな活動に時間をムダにしなくてすむようになる。

・命運を左右するような決断をより効果的に下し、全般的な成功率を高められる。

・仕事において時代遅れになることなく、自社に対するあなた自身の価値を高められる。

・何より、あなたにとって大事な人々や活動に影響を及ぼせる。

問題に対処するときの3つの作業

  1. 問題のフレーミング-何に着目するかを決める
  2. 問題の分析-自分が選んだ問題のフレーミングを掘り下げ、定量化と細部の理解に努める
  3. 問題の解決-実験、プロトタイプづくり、完成した解決策の最終的な実施など、問題解決のステップを実行に移す

問題の新たなとらえ方を探す方法は2通りある。

  1. フレームの探求-最初のフレーミングを細部まで掘り下げ、問題のリフレーミングを図る
  2. フレームからの脱出-最初のフレーミングから踏み出し、まったく異なるひねりを加える

問題の診断に関するふたつの誤解と向き合う

  • 長い時間をかけて、問題をじっくりと掘り下げることが必要。
  • この掘り下げを完了し、問題を完璧に理解しなければ、なんの行動も取れない。

経理の仕事をしてると、問題を完璧に理解してから判断を下す場面が多いんですよね。

「私たちが解決しようとしている問題は?」

・短い問題説明文をつくる。→「問題は、〜である」というふうに。

・利害関係者マップを描く。→その問題にかかわる人々をすべてリストアップ。

その時の注意点は次のとおり。

・問題を書き出す。

・すばやく書き出す。

・完全な文章で書く。

・短くまとめる。

なぜ問題を書き出すのか?

・頭を冷やせる。

・具体的に考えられる。

・心の距離が生まれる。→ノートに問題を書き出して物理的な形にすると客観的に見れる。

・議論の基準になる。

・紙の記録が残る。

問題をリフレーミングする時のやり方

・問題説明文は正しいか?

・自分から課している単純な制約はないか?

・問題のフレーミングに解決策があらかじめ織り込まれていないか?

・問題は明確か?

・問題は誰にある?

・裏に強烈な感情が隠れていないか?

・誤ったトレードオフはないか?

・問題の解決策として最も間違っているのは、機能していないことが明白なのに同じことを繰り返すこと。リフレーミングはそういう時にこそ必要。

「あるディズニーの駐車場係は、人々が駐車場番号を忘れたとしてもめったに忘れない情報がひとつあることに気付いた。到着時刻だ。単純に、ディズニーのスタッフは、朝、駐車場のかくれつが埋まった時刻を書き留めている。顧客が到着時刻さえ覚えていれば、ディズニーのスタッフは車を見つけられるのだ」

知的複眼思考法

この本を読む前に考えていたこと

同じ情報を知っても、そこから得ることは人それぞれ。

「この人はなんでこんなことまで気付くんだろう?」

根本的に頭の出来が違うのか?とか、

自分が知らない決定的な情報を知っているんじゃないか?とか。

でも、実際は見聞きする情報に大差はないことがほとんど。

じゃあ、「なぜ気付けることに差が出るのか?」

その思考法を身につけたいと考えたのがキッカケです。

とは言え、知的複眼思考法なんて言葉は知りませんでした😅

会社でも、知人たちとの会話でも確かに!と思う場面は割と多くて、その気づきの源が複眼思考法にあるのでは?と考えてこの本を読んでみました。

読んだ感想は?

・文章の書き方について学べた。

・文章で扱う数字の出所を確認することが大事。

・結論に至る根拠が自分の主観なのか?客観的な意見か?を明確にする。

・論理的と批判的な意見を考えて常識にとらわれない複眼的な思考ができる。

・あらゆる物事は立場の違いで問題の捉え方が変わる。

・漠然とした「なぜ」では問題の本質に辿り着けない。

特に印象に残っている部分があって、

アメリカでは、日本以上に「自分で考える力」の育成が重視されていること。

一応私も大卒だけど、大学の講義は小学校とあまり変わりません。

先生の言うことを聞いて、板書してテストで良い点を取る。

一方のアメリカの大学は議論を交わすことが主流。

この話は大学に在学中にも教授から言われていました。

なぜかというと、自発的に考える学生が少ないと教授がイラついてたから笑

ぶっちゃけると、大学で学んだことは全く活かせていません。

なぜなら、板書して卒業するだけで終わったから。

教科書に書いてある背景や、そもそも正しいのか?という議論や考察が不足していると分かってました。

でも、ぶっちゃけ面倒でした。

だって、板書してテストで点を取れば卒業できたから。

典型的なダメな日本の大学生も卒業して17年が経ちました。

あくまでも私の個人的な経験や考え方ですが、

多くの方も似た経験をしてきているのでは?と思います。

「なぜ大学に行くのか?」

「なぜ学ぶのか?」

「なぜこの講義が必要なのか?」

「なぜこの項目が大事なのか?」

知的複眼思考法が取り上げられる背景には、

日本の教育のデメリットがどーんと座っているはずです。

「自分の頭で考える」ことが大事だというけど、

言われたことだけするのがなぜ駄目なのか?

これは私の今までの経験を踏まえた持論ですが、

俗に言う「指示待ち君」になるから。

私がしている経理の一般的なイメージは「決められたことをするだけ」

と思う方も多いですよね。

でも実際は違います。

と言うのも、ゴールから逆算して段取りしたり、

誰かの行動が問題になりそうだと判断したら先手を打ったり。

言われたことしか出来ない人だと先手を打つことは出来ないですよね。

「目の前の出来事から得られる情報だけでなく、

そこから起こりうる結果を想定して取るべき行動を考える」

経理という仕事ですら、自分の頭で考えなければマトモな仕事はできません。

と言うのも、問題の根拠を説明できることが必要だから。

これは複眼的思考+コミュニケーション力も必要ですが、物事の1面しか見えていないとミスを発生させない行動は出来ない。

そして「問題」になりそうな行動を見つけるには

正しいor理想的な状況を考えて「なにが問題なのか?」を理解する作業が必要。

この本は文章から問題や事実などを読み取るための思考法がメインですが、仕事を振り返って得られる知的複眼思考法の重要性と、今後のグレードアップに繋がると実感します。

読書メモ

論理的に文章を書くための注意点

・まず結論を先に述べ、それからその理由を説明するスタイルをとる。

・理由が複数ある場合は、あらかじめそのことを述べておく。

・判断の根拠がどこにあるのかを明確に示す。

・判断が根拠にもとづいて推論なのか?断定的な意見かを分かるようにする。

・別の論点に移るときは、それをしめす言葉を入れておく。

・原因は結果よりも時間的に先行していなければならない。

・結果に対する問題が複数あるなら、問題を取り除いてみて確認する。

この本を読もうと思った理由や目的

・同じ情報から得られる学びは天と地ほどの差がある。

・だから、考え方をグレードアップしたい。

・1を知って10を理解する頭になりたいと思ったから。