スタートアップと既存企業とのコラボによる地域活性化について

時事ドットコムの記事より引用

「スタートアップで地域活性化(上)未知との遭遇でオープンイノベーション

大手企業、スタートアップとの協業に活路」

問題点

日本の経済成長が鈍化しており、その原因として指摘されているのが必要な技術を自社あるいはグループ企業内で賄おうとする「自前主義」にあると言われています。

この自前主義が事業創出の足かせになっていたとも言われています。

そして、今ある企業の多くは日本国内をメインの市場として事業を行っており、

現在の厳しい状況や少子高齢化を含む人口減少により事業方針の転換を余儀なくされています。

スタートアップと大手企業のコラボは加速する

大手企業は何十年も続けてきた事業があり新規事業に転換するのは容易ではない一方で、

スタートアップ企業は独自の技術や発想はあるものの知名度が低く、

利益が得られるまでのスケールメリットをいかに達成するかが課題とも言われます。

既存の事業による収益が悪化している企業にとっては、

新規事業に着手したいけれど人材や収益化できるアイデアを補えるスタートアップ企業とのコラボこそ自前主義から脱却し、

今後の収益へと繋がる事業創出にとって魅力的な戦略の1つと考えられます。

企業にスタートアップの本質が根付くか?

スタートアップ企業のアイデアはすぐに利益が出るものばかりではなく、

中長期的なプランとマーケティング戦略に基づいて取り入れるべきだと私は考えています。

「大手企業から出資を受けたら子会社扱いされてすぐに利益を出すよう求められた」

「評価の低い人を役員として押し付けられて困った」

「打ち合わせが多すぎたり、意思決定のスピードが遅い」

※記事より引用。

など、3人のベンチャー経営者が大企業と協業したときの経験が書かれてるように、

事業に対するモノサシを既存とスタートアップで分けて考えられるか?

つまり、スタートアップの本質が大企業に根付くかが、分かれ目になると考えています。

地域活性化や事業創出の足かせになっている他の原因としてこの2つがあると考えています。

  • ミスを恐れて新しい企画やアイデアを受け入れない「前例主義」
  • その背景にある「年功序列」

権威効果によって著名な人や肩書のある人が言うことだから受け入れるのではなく、

そのアイデアに価値があるかを冷静に分析・判断できる環境を作ること。

それこそ地域を活性化する必要条件ではないかと考えています。